新装版 夏草の賦 (上) (文春文庫) 長宗我部(本著では長曾我部)元親の物語。高知県で生まれ育った私は、子供の頃から「ちょうそがべし」(長宗我部氏)という名を、地元史の時間に学び知っていた。だがヒーローというイメージではなく、荒々しく四国各地を攻めていった粗暴な武将だと思っていた。が、本当にそうだったのだろうか?ふとそう思い、この本を手にした。
新装版 夏草の賦 (下) (文春文庫) 下巻は主に、元親の長子、信親の物語が描かれている。惚れ惚れするような若武者のイメージを持った。戸次川の合戦での壮絶な最期のくだりは、涙が止まらなかった。「お供ーっ、て、なんて人たちなの?あんたたち、すごいよー。」
新装版 戦雲の夢 (講談社文庫) 『夏草の賦』を読み終えたときたしか、「盛親ー!なんで?もう!」って、歯がゆい思いをしたような記憶がある。だけど、この『戦雲の夢』を読み始めると、その思いは吹き飛んだ。司馬遼太郎氏が描いたこれら3武将の中で、なんと私は盛親に一番共感を覚えた。できれば『夏草の賦』に続けて読んでほしい。